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トラブルマーチ

第10章 お呼び出し

車に乗ると、家に電話しろと催促され、仕方なくでんわをして泊まりの了承を得た。


何だかんだ言いつつも、谷原は私の事が本当に好きみたいで…

あの感情の起伏が激しかった性格も落ち着いてきていた。


だからなのかな…
私も、谷原の事は嫌いじゃないって思える。



「里香…。」



ちょっと甘えるように、車内で手を握ってくるので、握り返すと嬉しそうに笑う。

基本、犬なのだ。

かまって欲しくて、
一緒にいて欲しくて、
愛されてるって実感が欲しい。

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