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トラブルマーチ

第10章 お呼び出し

素直に離れて行った谷原に苦笑しながら、ある程度の準備をしてからリビングに行くと、谷原はソファーに寝っ転がっていた。



「ちょっと…そっち行って?」



グイグイと谷原を押して隣に座ろうとすると、起き上がった谷原に顔を覗かれた。



「…なに?」


「里香って、もう女子に呼び出されたりしてないよね?」


「あぁ、おかげさまで、生徒全員が遠巻きになりました。」


「…じゃ、安心!!里香の側は俺だけの特権!!」



ニコニコする谷原に、戦意喪失させられる。
友達もいない高校生活なんて、凄くつまらないのに…。

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