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トラブルマーチ

第4章 続く悪夢

「お願い!!もう止めて!!」


「ダメだよ里香。余計にしたくなっちゃう。」


首を傾け笑う谷原に、イヤイヤと首を横に振って震える唇で訴えた。


「こ…壊れちゃう。」


「壊れればいいよ。」


同時に酷く激しく揺さぶられ、激痛に叫んだ。



「あ"ぁぁぁぁぁぁっ!!」


「里香、里香、里香…里香ぁ!!」


名前を呼ばれるのが嫌で、両手で耳を塞いだ。
それでも聞こえる谷原の声と、掻き回されて鳴る水音に、頭が狂いそうになる。

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