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トラブルマーチ

第5章 契約

興味深々の私は、ここまで無理やり連れて来た強姦魔にも関わらず、昨日の放課後前までの彼に接する様に接していた。


告られて、やんわり断って、友達の様に接しての繰り返しだったこれまで。


現在、婚姻届は彼が持ち…その所在はわからないけど、今まで通りの関係性は…無理なのだ。


ふと気がついて、興味を示していたリモコンをテーブルに置いて身構えた。



「里香。」



そう言って、バスローブ姿で濡れた髪の谷原が、ソファーに座って来る。

ただ私を見つめるだけの谷原が…凄く怖くて、この状況で何をされるのだろうかと不安になる。

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