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素直になれたら...

第9章 *半年ぶりの再会


帰り道はスムーズで
あっという間に彼のアパートに着く。


「今日は楽しかったよ、ありがとう。」

『うん、こちらこそ楽しかった、
ありがとう。帰るの...?』

「うん、じゃあね。」

『もう時間ムリなの?
俺はまだあと一時間大丈夫なんだけど。
りなさえよければ、話したいから、家にあがらない?』

「今日はいいや。」

話したい...
何を話したいんだろ。
もっと一緒にいたい、でも話すのが怖い。


『ちゃんと話したいんだけど、時間ない?』

「ないわけじゃないけど...
わかった...お邪魔するね。」



車を停めて、こーくんの部屋に上がる。



半年前、ちょっと不機嫌な感じで出て行った記憶が甦る。



部屋に入ってすぐの所に座る私。



『もっとこっちに座ればいいのに...
せめてカーペットの上じゃなきゃ冷たいでしょ、フローリングは(笑)』

「うん。
カーペット変わったね。」

『前は夏だったもんね。
もう冬...季節変わったね...ごめんね。』

「そんなつもりじゃなかったのにごめんね...」


『りな、髪切ったね。
どうして切ったの?』

「やだ、似合わない?」

『違う、めちゃくちゃ可愛い...』

「何をオネダリするつもり?(笑)」

『ホントに思ったのに。
めちゃくちゃ似合ってるよ。』


そんな会話で盛り上がる...

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