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Memory of Night 番外編

第3章 熱々、バレンタインデー!


 宵は嬌声をあげ、背をひきつらせて晃の腹に白濁を叩きつけた。

 そのままぐったりと晃の胸に上体を寄りかからせる。

 晃は宵の背に腕をまわし、肩を大きく上下させて荒い呼吸を繰り返す宵の髪を、何度か撫でてやる。


「愛してるよ」


 耳に届く声はいつものように甘くて、それが、毎度行為の後に言われているセリフであれ、やはり嬉しいと感じてしまう。


「サド! 鬼畜! 変態……っ」

「そんな俺が好きなんだろう?」

「……っ」


 言いながら指先で涙を拭われ、火照って赤くなっていた宵の頬がさらに真っ赤になった。

 気恥ずかしさで反射的に振り上げた手は、あっさりと晃にキャッチされてしまう。

 晃はわざとらしいほどにっこりと微笑んでみせた。


「……なんだ、まだ元気じゃん」

「……っ!?」


 晃はそう言うなり宵の体をベッドの上に押し倒した。

 まだ下は繋がったまま、体勢を変えた衝撃で下肢が甘く痺れる。


「あ……っ、待っ」

「やーだ。俺の、まだだもん」

「う……っ」


 晃は腰を振り、宵の唇に自分のものを押し当てた。

 中で、強い脈動を感じる。

 宵の汗ばんだ肌に愛撫を繰り返しながら、晃は中で二度目の絶頂を迎えた。

 そうして夜が更けるまで、宵の体を離さなかった――。

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