淫らな死体~お嬢さま春泉の秘密~④
第13章 陽溜まりの猫
「聞きたくありません」
春泉は頑なに首を振った。
「今更、言い訳を聞きたいとも思わないし、あなただって、そんなことはしたくないでしょう。私がお邪魔なら、さっさと実家に戻せば良いだけの話です。元々、お義母さまにとっても、私は気に入らぬ嫁なのです。この際、由緒ある家門から皇氏にふさわしい花嫁をお迎えになられれば良いのです」
「春泉、本気で申しているのか? 今、自分が何を口走っているか判っているのか」
秀龍の声が低くなった。
皇秀龍という男は、実は怒れば怒るほど、氷のようにしんと冷たくなり、落ち着いてくる。
秀龍の怒りが相当深いと判っていても、春泉もまた止まらなかった。
「十分承知しております。だからこそ、旦那さまのお望みどおり、邪魔者はさっさと出ていって差し上げると言っているのです」
次の瞬間、秀龍がいきなり飛びかかってきて、春泉は悲鳴を上げた。
強い力で床に押し倒されたため、身体のあちこちを打ち、痛みに顔をしかめる。
「私が易々とそなたを手放すと思うのか? そなたは私のものだ」
「私は誰のものでもありません。自分の身体は自分だけのものです」
春泉は春泉なりに懸命に抗ってみたものの、秀龍の力に敵うはずもない。
その言葉がまた秀龍の苛立ちをいっそう煽った。
「何だと?」
絹の裂ける耳障りな音が響き、春泉は悲痛な声を放った。
「何をなさるの? 乱暴は止めて」
しかし、秀龍は手負いの獣のように容赦ない荒々しさで春泉のチマチョゴリを引き裂いてゆく。
「旦那さま、秀龍さま、止めてっ」
両腕を上に持ち上げた格好でその場に縫い止められ、身動きもままならない。
「秀―」
止めてと言おうとしたその声は烈しい口づけに遮られ、呑み込まれた。
「―」
春泉の瞳から、涙が溢れ白い頬をつたう。
次第に烈しさを増してゆく愛撫に、春泉は翻弄されていった。
秀龍を迎え入れるために、春泉は深く腰を突き上げる。
春泉は頑なに首を振った。
「今更、言い訳を聞きたいとも思わないし、あなただって、そんなことはしたくないでしょう。私がお邪魔なら、さっさと実家に戻せば良いだけの話です。元々、お義母さまにとっても、私は気に入らぬ嫁なのです。この際、由緒ある家門から皇氏にふさわしい花嫁をお迎えになられれば良いのです」
「春泉、本気で申しているのか? 今、自分が何を口走っているか判っているのか」
秀龍の声が低くなった。
皇秀龍という男は、実は怒れば怒るほど、氷のようにしんと冷たくなり、落ち着いてくる。
秀龍の怒りが相当深いと判っていても、春泉もまた止まらなかった。
「十分承知しております。だからこそ、旦那さまのお望みどおり、邪魔者はさっさと出ていって差し上げると言っているのです」
次の瞬間、秀龍がいきなり飛びかかってきて、春泉は悲鳴を上げた。
強い力で床に押し倒されたため、身体のあちこちを打ち、痛みに顔をしかめる。
「私が易々とそなたを手放すと思うのか? そなたは私のものだ」
「私は誰のものでもありません。自分の身体は自分だけのものです」
春泉は春泉なりに懸命に抗ってみたものの、秀龍の力に敵うはずもない。
その言葉がまた秀龍の苛立ちをいっそう煽った。
「何だと?」
絹の裂ける耳障りな音が響き、春泉は悲痛な声を放った。
「何をなさるの? 乱暴は止めて」
しかし、秀龍は手負いの獣のように容赦ない荒々しさで春泉のチマチョゴリを引き裂いてゆく。
「旦那さま、秀龍さま、止めてっ」
両腕を上に持ち上げた格好でその場に縫い止められ、身動きもままならない。
「秀―」
止めてと言おうとしたその声は烈しい口づけに遮られ、呑み込まれた。
「―」
春泉の瞳から、涙が溢れ白い頬をつたう。
次第に烈しさを増してゆく愛撫に、春泉は翻弄されていった。
秀龍を迎え入れるために、春泉は深く腰を突き上げる。