【短】またね。
第1章 *終わりのない始まり*
……この話、まだ終わってない。
私は、筆箱からシャーペンを出した。
そして
『つらい…。』の横に字を書いた。
『続きは、書かないんですか?』
つらいの意味が、わからない。
でも今は、そう聞いた方が
いいと思った。
……てゆうか、
「何やってるんだろう、私。」
この本がまだ、
書かれているとは限らない。
それに、今書いていたら、
わざわざ
ここにしまったりは、しないだろう。
あたしが書いたのは、
ただの落書きだ。
たとえ、この本を書いた人が
これを見たとしても……
消されるだけだ。
返事はかえってこない。