【短】またね。
第1章 *終わりのない始まり*
そう解っていた。
でも私は、書いた字を消さず、
本をしまって、図書室を出た。
次の日の放課後。
私は、図書室にいた。
もちろん、昨日の本が気になって。
本は、私が昨日しまった
ところにあった。
……やっぱり、
一日たっただけで、
何か変わってるとか……ないよね。
でも!!
私は、本を開いた。
「……嘘……。」
本の最後には、
昨日書かれてなかった文字が、
書かれていた。
『君は誰?』
その一言。
私は、すぐに返事を書いた。
『私は、桜中の三年です。』