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【短】またね。

第1章 *終わりのない始まり*






次の日。


本には彼のイニシャルが

書かれていた。



『A.K』


その二文字。


「A.K……ね」



それだけ見ると、

私は急いで図書室を出た。


向かった先は、職員室だった。



イニシャルさえ解れば、

彼が誰なのか、解る。



彼が心配だ。




「先生!1組で、イニシャルがA.Kの人

教えてください!!」



先生は突然のことで

意味が解らないみたいだったが

ちゃんと調べてくれた。





「悪いが、1組にそんな奴はいない」



……へ?


何で?








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