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第4章 脅迫と強要
「な、なんでもする、から……」
そう言いながら悔しさからとも恐怖からとも取れる涙を悠理がぽろぽろと零すと同時に、室内に響いていた嬌声が消えた。
音を操作していた爽真は満足げに微笑んで椅子から立ち上がり、もとから充血していた瞳からさらに涙を流す悠理のもとへと歩み寄る。
そして完全に追い詰められて身体を強張らせている彼女の耳元に顔を近づけ「よく言えました」と呟いた。
数時間前したように頭を撫でながら、爽真は最後にこう囁く。
「明日から、よろしくね」
その絡みつくような声色に、悠理はもう逃れられないことを悟った。