All Arounder
第18章 Necklace
―――――――――――
「…風呂上がったぞー…」
大志は恐る恐る、自室の扉を開けた
すると、ベッドに寝転がっていた姫から軽蔑の視線が送られてくる
「な…何だよ…」
『…』
姫はそっぽを向いた
「…いつまでも根に持つなって、あんだけ謝ったじゃねぇか…」
『…』
またこっちに向けられた目には、軽蔑も含め、恨みもこもっていた
「だから…悪かったって」
大志がベッドに腰を下ろすと、姫は体を起こした
…なんかオレ、避けられてる…?
「もう過去のことじゃねぇか、それに減るもんじゃねぇんだし…」
ベッドに手をついて、少し姫に近づくと
姫も同じだけ後ろに下がった
「…」
『…』
そんな睨まなくても…
何だ?
機嫌でも取ってほしいのか?
ああ、そうか
それならいくらでも取ってやらぁ
「形も色も、良かった…」
バキィッ!!!!