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All Arounder

第22章 What Should I Do ?



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斉藤が刑事科に出勤すると、早速藤野に絡まれた




「よ、斉藤」



「おはよ…何だよ?」



藤野は斉藤の肩を組ながら、話をしてきた



「ちょっと俺と一緒に、事件に向かわないか?」




「は?意味わかんねぇ」




「うう…言い方が悪かったな…。俺の受け持った事件について来てくれないか?」




「オレは今持ってる"令嬢誘拐事件"で忙しいんだ。シゲでも連れてけ」




斉藤は軽く藤野の腕を払い、自室へ入って行こうとしたが




「頼むよ斉藤ー、お前しか頼りにならないんだよ…」




「…嘘付け」




「本当だって(嘘だけど)」





斉藤は舌打ちしながらも、了解した




「よし、さすが斉藤だ」




「今度昼飯おごれよ」




「わかったわかった」





藤野は、ご機嫌そうに軽い足取りで室長室へ帰って行った





「…」




…室長が直々に事件に向かうもんなんか…?




斉藤は首を傾げながらも、準備に取り掛かった








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