無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

…女かよ



ぱっと見、恋人ってわけじゃーなさそうだな


ただの遊び相手か…






案の定…

後をついて行くと、二人はホテルに入って行った




「…ちっ」




せっかくついて来たのに、ここでさよならってのも損した気分だ…



そう思い、井上は近くの喫茶店で大志という中坊を待つことにした






────







そう長くは掛からないうちに、外で大志と女子高生が別れるのを見かけた




「ったく…今時の中学生は怖ぇな…」




井上は手早く勘定を済ませると、中坊の後を追った











「よっ」




今度は思い切って肩を叩いた




「…まだいたのかよ…？」



鬱陶しそうな目を向けながら、中坊は言った




「お前面白い奴だなー、ちょっと喋らねー？」




「ナンパなら女にしとけ。オレにそんな趣味はねぇよ」




「おーい大志くーん、そんなんじゃねーからよ。
何なら、その女の話でもいいぞ？」




「…８時までな」



「門限か？」




「女」






たまげたもんだ



まぁこいつのお楽しみを邪魔するつもりはねーし…



とりあえず俺が知りてーのは、こいつ自身だからな







俺と中坊は、適当に飲み屋を探して中に入った