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All Arounder

第26章 Encounter





「姫…何の話…」




『退斗に聞いた…大志、中学の時たっくさんの女と遊んでたんだね』




「え?」




大志は井上の方を振り向いた



井上は口笛を吹いている





「待てって…それで何で姫が不機嫌なんだよ…?」




『うざ』




「!!?」




井上はもう笑いを堪えるのに必死だ
歯の隙間からヒーヒーと苦しむ声が聞こえる





「あのよぉ…中学だろ?
遊んだりとか、普通にするもんじゃねぇの…?」




『ありえない、大志最低、見損なった』




「ちょい…姫…」





『やだ、垂らしが移る!!』




姫がカッとなると、さすがに大志も大声で怒鳴った






「な…何なんだよ!!
ゲーセン行くことがそんなに最低なことなんか!!?」





『当たり前じゃん!!
ゲーセン行くなんて信じられ…な…』




姫は大志の顔を見た





『ゲーセン?』




「ああ、たくさんの女と遊んでたって、そのことだろ?」






くそ真面目に答える大志に、もう一度聞いた





『毎日…ゲーセン行ってたの?』




「そうだ。
朝昼晩毎日行ってた」







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