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「明日はー…日曜だな」



突然井上は独り言を呟いた



独り言で済ませるのも少し悪い気がしたので
大志は適当に返事をした




「ああ」




井上は冷蔵庫からお茶を出し、その辺にあったカップに汲んだ



「お前ら明日、予定あるかー？」



透明のカップに注がれたお茶というのも、意外と綺麗なものに見える





「別に何も。姫は？」



『暇～』




二人がそう答えると、井上はお茶を飲み干した


そして一呼吸置く





「なんでだ？」



大志が理由を尋ねると、井上は言った





「会わせてー奴がいるんだ」





特に重大なことを言うでもなく、さらっと言った井上に対して

大志も姫も口を合わせて言う





『｢会わせたい奴？｣』





「おう」





井上はカップを流しに置き、こっちを向いた





「ちょいと来てくれるか？」





「…いいけど…誰だよ？」





「大志は知らねーだろうよ」





『気になる～』



姫は小学生のようにワクワクとし始めた




「結構時間掛かるから、明日は朝早くに出る。
今日はもう寝るとすっか」




えらく潔い



会わせたい人とは、よっぽどの人物なのだろうか…





大志と姫も、もう就寝することにした