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犯罪はもうしない…



けれどこれからどうやって生きていこうか…




あてもなく、フラフラとあちらこちらをさ迷っていて
ついにこの寺に着いた






「前の住職さんはおおらかな人でねぇ…
優しいし…"悪人こそ救われるのだ"とか言って、余計に俺を気にかけてくれたんだ」





それがもう１７、１８年も前の話…






寺に居候させてもらってから数年経ち、

二度目の出会いが待っていた














「忘れもしないよ…あれは、夕日が山に掛かる前…
世界がオレンジ色に染まっていく、そんな河川敷で…
少し成長した大志に出会ったんだから…」






「え…」







何か




思い出しそうになる









「…知ってる…」











大志は呟き、小泉の顔を見た








「オレ…あんたに会ったことある…」











小泉は優しくほほ笑んだ





殺人犯であろうと、こんな表情を見せるのか…


と、たまげてしまう






小泉の言葉によって、抜けていたパズルのピースが


一枚一枚、はまっていくようだった








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