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「それで…大志がゆうひちゃんのお腹にいるときに、また会ったんだ」



小泉はゆっくりと目を閉じた




「その時にお腹を撫でさせてもらったよ。
ついでに、俺が自分の子供につけるはずだった名前を…呟いて…」




それが…




"大志"…










「でもまさか、君にその名前が付けられるとは思ってなかったよ
俺は何となく言っただけだったのにね…」





「…。
あんたの子供は…？」




大志は気まずそうに口に出した

小泉はただ、首を横に振る





「母親と一緒に…死んだ」







少し


肌寒く感じた








「まぁ、そんなこと気にしてないよ
君らが暗い顔するようなことじゃないでしょ」




小泉が無理に明るく振る舞っているように見え、声の掛けようが見つからない




「とりあえず…それが大志と出会った一度目だ」




「犯罪は…今でも？」





「いいや、ゆうひちゃんと人殺しはもうしないって約束したからね
今ではこうやって、お寺の偉いさんやってる」




小泉は、着ている着物の袖をハタハタとしてみせた






『昔っからお寺の人だったんですか？』






「いや…前の住職さんに、住み込ませてもらったんだよ」