テキストサイズ

All Arounder

第39章 Goddess Or Ghost





「葵」




「ま、待ちぃって、そんないきなり呼び捨てされたら…」




「照れんの?」




井上は葵の髪に顔を埋めた



さらさらとした感触に、思わずうっとりしてしまう





「…あんた…かなりのやり手やろ」



「は?」



葵は井上の体を離しながら、振り向いた




「そーいうことして、今までに何人の女を泣かせてきたんや?」




「…百人くらい?」




「!!!
ま、まあとりあえず…うちはそんな手に引っ掛からへんからな」





…マジ生意気…





「お前、年いくつ?」




「17や」




「ふーん…」




葵は井上の次の言葉を待っているようだ

少し頭を揺らしながら、こっちを見ている





「俺はガキにゃー興味ねーよ」



「だ、だれがガキや!!こんだけええ体しとんのに!!」




「大人だって認めて欲しいのか?認めてやってもいいけど?」


井上はそっと葵の顔に手を伸ばした




「そやからって手ぇ出すな!!」


ギュッと甲をつねられる



「いででで!!」










ストーリーメニュー

TOPTOPへ