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時刻は夜の１０時を丁度過ぎたあたり



とあるマンションの廊下を、影が複数通りすぎた






カチャカチャ…


ガチャン





「ピッキング成功～」




『わ～いっ』





大志と姫はもぬけの殻になった部屋に入った


あとに続いて、井上と葵が毛布や飲料水を持ってきてくれる





「じゃーお前らには、俺のお気に入りの低反発マットをやろう」



「どうも」





大志はマットと毛布を受け取ると、それを床に敷いた




「はい姫ちゃん、飲み物」




『ありがとっ』




姫は葵から水を受け取り、部屋の隅に置いた




持ち物を運び終えると、井上と葵は出ていこうとした




「大志、くれぐれも電気と水道は使うなよ？
管理人にばれちまうから」




「そんなヘマしねぇよ、じゃあな」




「おう、よい夜を(笑)」





パタンと扉が閉まると、その部屋は大志と姫だけになった