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「…姫？」




『大志…これから"営み"するの？』




ストレートな質問に、大志は思わずたじろいだ



まあ…強いて言うなら、そうなんだろうな





「まぁな…嫌…か？」




少し心配になり、大志は知らず知らずのうちに上目遣いをした





『ん…と…でもね…ここには何もないよ？』





「…何かいるのか？」





『だって…必要なんでしょ？
ロープとかろうそくとか…さるぐつわとか…』




「は？」




すると、姫はその目を潤ませ始めた





『あたし…痛いのは嫌だけど…大志がしたいなら、がんばる…』




「おい待て、姫は一体何のこと考えてんだ…？」





『だって…営みはそういうことだって、退斗が言ってたんだもん…』





あいつかぁあー!!!




姫にいらねぇこと吹き込みやがってー!!!






「姫…」





大志は姫の手を取ると、ギュッと握った







「そんなことまで、オレは要求しねぇ…
俺は姫を、大事にしてぇから…///」





『…///』







「痛ぇのが嫌なら、言ってくれりゃいい…オレは…姫と…
一緒になりてぇだけ…///」





大志は顔を伏せた




暗いからあまり見えないとは言え


完璧照れてしまった自分の顔を



見られたくなかったのだ