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美空は外を探して回った



うろうろとしていると、本堂の後ろに小さな倉があることに気づいた




「…」




気になって、その戸に手をかける


木製の戸は、手をかける部分が炭のようなものですすけてしまっていた



ガタンガタッガラガラ…



思うように動かない戸を力任せに開けると


中は暗く


たくさんの棚が並べられていた




「…」




不思議と興味を持ち、二、三歩足を進めた




とその瞬間


突然背後から口を塞がれた






「むぐっ!!」




美空は自分の口を押さえる手を退けようと足掻くが

どうにもならない





美空を捕らえた人間は、足で戸をガンッと閉めると


真っ暗になった部屋の中


美空をその場に押し倒した






「勝手に人のプライベートに足を踏み入れるだなんて…許せないね」




「ん～ん～!!」




恐怖でどうにかなってしまいそうだ





「殺しちゃおっかな？」





美空を捕らえた人間は、空いた手で部屋の明かりをつけた



パッと見えたその顔に


人間は「あ」と声を上げた






「…ゆうひちゃん？」