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All Arounder

第50章 Difference In Age





「さて」



小泉はポンッと手を叩くと、少し身を乗り出した




「今日はお客さんも多いことだし、また三休にご馳走でも用意してもらおうか」



『三休さんの料理!!』



姫は体を上下させて喜んだ


前に食べたものが、よほど美味しかったのだろう




「何か…迷惑ばっかすんません」



「迷惑だなんて。俺、すっごい嬉しいんだよ?
せっかくだから今日は泊まっていけば?」



小泉は立ち上がると、懐から携帯を取り出し電話をかけた


おそらく、地上にいる三休に料理を頼んでいるんだろう





「でもうちら、着替えも何も持ってへんで?」




「軽い浴衣くらいならあるよ。狂犬ちゃんはすっぽんぽんでもいいかな?」



「だから誰が狂犬や!!」




牙を剥き出しにする葵を井上がなだめた


小泉が葵をからかうのを面白がっているのは、
誰の目にも見えた


葵を除いて







「ところで小泉、お前さっきはどこに行ってたんだ?」




「ああ、ちょっと趣味でさ…」



見に来る?と誘うような感じで小泉が首を傾けたので


井上や姫は頷いた





「よし、じゃあー…」




案内しようと小泉は立ち上がった




しかし、突然のめまいに襲われる









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