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丁度料理が出来たころになって、二階から美空が下りてきた



「ふぅーお腹空いたー
あ、お兄ちゃんお帰…」



美空は母さんと一緒のリアクションを取った



「え、やだお兄ちゃん、彼女!!?
ヤバい、めちゃくちゃ美人!!」


美空はバタバタと姫の方へ駆け寄った



「いつも馬鹿兄がお世話になってます。妹の美空です」



『西浦姫です』



美空はニコッと笑うと、母さんの手伝いをし始めた



『…』



姫は少し…俯いた




「…飯出来たら、さっさと食っちまおう」


オレは姫にそう言った



理由はひとつ



もたもたしていたら、あのクソ親父が帰って来ちまうからだ





「ご飯出来たよー」



母さんが呼んだので、テーブルに着くことにした




「お前はここ座れ」



『ここ？』



「ああ」



姫には親父の椅子に座ってもらった


オレを含め、姫、母さん、美空の４人で食卓を囲んだ




「じゃあ食べよっか、いただきまー…」
「ただいまー」



その声に全員が振り向いた




…来やがった




「あ？誰だ？」



「お父さん失礼でしょ!?
お兄ちゃんの彼女だよ」



「え、マジ!!?」



親父はスーツを脱ぎながら、姫の顔を覗き込んだ



失礼極まりりねぇ!!!





「…大志にゃあ、もったいねぇ」



うっせぇよ!!!