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バタン



扉を閉め、大志は自分の机にドカッと座った



「っ…」



何もないのに、軽く舌打ちをする



なんで


なんでなんでなんでこんなにイライラすんだよ…




姫が家に来てからずっとこんな調子だ



ああ～嫌だ





『大志…』



「あ？」



『…怒ってんの？』



「オレが怒るような理由がねぇ」



『…』



怒ってるじゃん…




『…あたし…悪いことしたなら、謝るから…』




「何で」




『だって…』





大志…絶対怒ってるから…










「…親父と二人で、一緒にいんな」



『へ？』



「わかったか？」



『…心配？』





ガンッ

と、大志は机を殴った




「オレがあいつを嫌いなんだよ!!!」



『…』



大志は机から下りると、姫の前に立った




「いいか!?
お前はあくまで依頼人、そんでオレはAll Arounderだ
こっちはさっさとお前を笑わせて、３０億だけ貰えりゃそれでいいんだよ!!!」




『…る』











その時、しまったな

と思った










『知ってるよ…』







姫は



涙を浮かべたんだ