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狼と白頭巾ちゃん

第22章 そしてふたりは…

「くっ、ラ、イラ…、キツイ…。力を、抜いて」


まだ半分も入らぬ男根は、ライラに締め付けられ、それより内に入れない。

けれど、あまりの痛みにシンの声も聞こえないライラは、力を抜くことなど出来ずにいる。


「……っく…」


シンも苦しそうに眉根を寄せ、浅く出し入れを繰り返しながら、徐々に徐々に奥へと押し入ってゆく。

シンの鼻腔には、ライラの蜜の匂いに混じって、破瓜された傷から出る血の匂いが入り込んで来て。

ライラの身体を気遣いながらも、その血の匂いに本能という名の欲望が暴れそうになる。


「ひぐうぅぅぅ…」


未だシンの首にしがみつき、痛みに顔を歪めながらも、ライラはシンの自身を受け入れようと耐えている。


その顔すらも扇情的で、シンはライラの唇にむしゃぶりついた。


「ライラ…、ライラ……」

くちゅっ、くちゅっ…


名前を囁きながら吸い付き、食いしばる歯を舌で押し開けて口内へと侵入する。

ライラの舌を絡めとり、吸い付くと、ライラもそれに応え舌を絡める。


歯を食いしばれないせいか、ライラの締め付ける力が弱まった。

それに気付いたシンは、一気に奥まで差し込む。


「んむうぅぅぅ〜⁈‼‼」


ライラはあまりの苦痛にぼろぼろと涙を零し、塞がれた口からは声にならない声が漏れた。


シンは唇から離れ、ライラに囁く。


「全部…、入った、よ…」


そのまま腰を動かさず、ライラの額に滲む汗や目から零れる涙を優しく舐め取ってゆく。

擽ったいのか、舐める度に膣内がきゅっ、きゅっと締まり、それだけでシンはイってしまいそうなほどに気持ち良さを感じていた。


ライラを見詰めると目が開き、涙目で微笑みながらライラは言った。


「はっ、あ…。う、嬉…しい」


じんじんと下半身は痛み、下腹部に強い圧迫感を感じながらも、ライラは嬉しかった。

シンとひとつになれた喜びだけが、ライラの心を占めていた。


シンはその微笑みに反応して、より自身を膨らませてしまう。


「くふぅっ…!」


ライラはその刺激でまたきゅっと締めてしまい、身体もびくんと反り上がる。



「ふっ、くぅぅ!ライラ…、ダメ、だ…」

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