狼と白頭巾ちゃん
第4章 告白
顔も見せない、名前を聞いても会った覚えの無い、シンと名乗る男の前で、ライラは悲しみで胸が苦しくなり、泣いてしまっていた。
大丈夫か?と聞くその声は、最初と違って、酷くオロオロしている。
本気で自分の事を心配してくれているんだという思いに、その声の主、シンに対する警戒心は、母親の言葉と共に、すっかり消えてしまっていた。
「あっ…、あのっね…、おばあ、ちゃん…っがっ、た、倒れっ…て…、わ、わたし、おみ、まっ……いにっ………」
ひっ…ひっ…っと、嗚咽をもらしながら、なんとか、ライラは言葉を繋いだ。
シンは何も言わず、ただじっとライラの言葉を聞いてくれた。
「お…父さ、んと…、おかっ…さんは、安静に、して…れば…、良くなるって、お、お医者さんがっ、言って…た、から、だ、大丈夫だって、言ってるけ、ど、もう、ずっと、寝たきり、で、私、心配で…」
大丈夫か?と聞くその声は、最初と違って、酷くオロオロしている。
本気で自分の事を心配してくれているんだという思いに、その声の主、シンに対する警戒心は、母親の言葉と共に、すっかり消えてしまっていた。
「あっ…、あのっね…、おばあ、ちゃん…っがっ、た、倒れっ…て…、わ、わたし、おみ、まっ……いにっ………」
ひっ…ひっ…っと、嗚咽をもらしながら、なんとか、ライラは言葉を繋いだ。
シンは何も言わず、ただじっとライラの言葉を聞いてくれた。
「お…父さ、んと…、おかっ…さんは、安静に、して…れば…、良くなるって、お、お医者さんがっ、言って…た、から、だ、大丈夫だって、言ってるけ、ど、もう、ずっと、寝たきり、で、私、心配で…」