狼と白頭巾ちゃん
第13章 重ねる逢瀬
頬を赤らめながら、自分の身体をフンフンと慌てて嗅ぐライラを見ても、シンは可愛らしいなぁと思うばかりで。
いつの間にかライラに芽生えていた女心など、シンには分からないのだったが、
クスッと笑うと、シンは言った。
「ライラ?俺は臭いだなんて言ってないよ。君からは、ミルクや花の蜜のようなとても甘い良い匂いがするんだ。俺は大好きだよ?君の匂い…」
「〜〜⁈‼」
うっとりとしながら言ったシンの声音には、知らず知らずの内に、しっとりとした熱が込められていて。
ライラはその熱に浮かされてしまったように、今度は耳まで真っ赤にしてしまった。
恐らく…、ライラがもしこれを耳元で囁かれてしまっていたら、彼女は頬を染めるばかりか、更には力が抜けて、その場にヘナヘナとへたり込んでしまっていたことだろう。
それくらい、シンの声音は艶のある色気を纏っていたのだが、当の本人には全く自覚が無かったので、
「あれ?またライラ、真っ赤になってるけど…、大丈夫?熱でもあるのかい?」
自分がライラをそんな風にしているとは露とも知らずに、しらっと言ってのけたのだった。
「⁈‼……〜〜っもう!シンの意地悪‼どうしてあなたはこんなに暗いのに、そんなに目が良いのよ⁈‼///」
少しずつ自覚しつつあった、自らの淡い気持ちを見透かされてしまった様な気がして、ライラは苦し紛れに怒鳴ったのだが。
如何せん、放った言葉が悪かった…。
「だって、俺はライラのその可愛らしい姿をどんな時も見ていたくて、いつでも目を凝らして君を見ているからね」
「〜〜‼///っも、もう、ダメ〜〜‼‼」
ライラは余りに恥ずかしくなって、その場で耳を塞いでしゃがみ込んでしまったのだった。
いつの間にかライラに芽生えていた女心など、シンには分からないのだったが、
クスッと笑うと、シンは言った。
「ライラ?俺は臭いだなんて言ってないよ。君からは、ミルクや花の蜜のようなとても甘い良い匂いがするんだ。俺は大好きだよ?君の匂い…」
「〜〜⁈‼」
うっとりとしながら言ったシンの声音には、知らず知らずの内に、しっとりとした熱が込められていて。
ライラはその熱に浮かされてしまったように、今度は耳まで真っ赤にしてしまった。
恐らく…、ライラがもしこれを耳元で囁かれてしまっていたら、彼女は頬を染めるばかりか、更には力が抜けて、その場にヘナヘナとへたり込んでしまっていたことだろう。
それくらい、シンの声音は艶のある色気を纏っていたのだが、当の本人には全く自覚が無かったので、
「あれ?またライラ、真っ赤になってるけど…、大丈夫?熱でもあるのかい?」
自分がライラをそんな風にしているとは露とも知らずに、しらっと言ってのけたのだった。
「⁈‼……〜〜っもう!シンの意地悪‼どうしてあなたはこんなに暗いのに、そんなに目が良いのよ⁈‼///」
少しずつ自覚しつつあった、自らの淡い気持ちを見透かされてしまった様な気がして、ライラは苦し紛れに怒鳴ったのだが。
如何せん、放った言葉が悪かった…。
「だって、俺はライラのその可愛らしい姿をどんな時も見ていたくて、いつでも目を凝らして君を見ているからね」
「〜〜‼///っも、もう、ダメ〜〜‼‼」
ライラは余りに恥ずかしくなって、その場で耳を塞いでしゃがみ込んでしまったのだった。