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狼と白頭巾ちゃん

第16章 あなたの隣で…


『心に惹かれた』

そう告げて、ライラは満足したようにシンの頬から手を離した。

シンはもう、彼女から目を逸らさなかった。


「俺の、こころ…」


「えぇ、そうよ。だから、どんな姿をしていても、シンの心がそこにあるなら、それが、私の好きなあなたなの」



「ライラ……」


「ね?だから、心配しないで…?」


そう優しく言って、ライラはシンの手を取ると、


ゆっくりゆっくり、


光の中へと、



彼を連れて行ったのだった。

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