テキストサイズ

極上年下彼氏

第15章 夏の終わり

巨大水槽の中のトンネルを通ると、まるで海の中を散歩しているようだった。


子供の頃はしゃいで来た水族館は、こうして改めて見ると、別世界に来たようで気持ちを高揚させた。

「理人、ありがとう。水族館来て良かった!」


私は青い水槽の中の水槽の中を必死に見ていた。


「朱美の目、青く見える」


「えっ?私の目?」


理人が私の瞳を覗き見る。


顔が近づいて、心臓が音を立てた。


「朱美の目…澄んでいて好きだ」


そんな風に言われた事生まれて初めてで、
嬉しさと照れくささと入り混じり、
どんな顔をしていいか分からなかった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ