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極上年下彼氏

第16章 ヒメゴト

予鈴がなる。


後、五分で授業が始まる。


「理人、授業始まっちゃう」


私の手を引いて歩き続ける理人。


「サボる」


「えっ?」


理人の足は体育館に向かっていた。


理人がサボるなんて、今まで一度もない。


私だって一度もない。


でも握りしめる理人の手は強く熱かった。


私はこれから理人から受けるであろう秘め事を、
どこか心の奥底で楽しみにしている部分があった。


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