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極上年下彼氏

第34章 残りの時間

「朱美俺にはめてよ」


「…うん」


私は理人の手の平にある箱からシルバーリングを抜き取り、
理人の指にそっとはめた。


「ありがとう」


今度は理人が私の箱から指輪を抜き取り、私の手を取った。

「朱美…誓うよ。朱美を愛し続ける」


私の右薬指にピンクの石が光っていた。

「ここの指は朱美が帰ってきてからな」


理人は左の薬指を触りながら言った。


勝手に涙が零れ落ちた。


どうして理人は私の一番欲しい言葉を知っているのか。

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