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極上年下彼氏

第70章 最後の部屋

5月の風は強く、私の髪は酷く揺れた。


ボサボサになった髪を見て理人はゲラゲラ笑っていた。


少年のように無邪気な笑い方が愛おしく思えた。


それでも、私の少し前を歩く理人の背中はずっと大人になっていて、繋いだ手は頼もしかった。


この手を離したくない。


私は強く心に思った。


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