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極上年下彼氏

第72章 私から

唇を離すと理人は柔らかく微笑んだ。


「ただいま、朱美」


「おかえりなさい」


私を下ろし、濡れた髪を理人の指が頬から掬った。


「帰ろう、俺達の部屋に」


そう言って、私のスーツケースを軽々と持ち上げ、階段を上がり、「おいで」と私に手を伸ばした。


その理人の手を私はしっかり握りしめた。


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