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えっち大好き

第13章 お兄ちゃんとの初めて


「あのね、こっちの方が生でしてる
みたいで気持ちイイよ?」


差し出されたモノは……


コンドームだった。


俺があげたそれとは見た目も違う、
確か物凄い薄くて熱が伝わりやすい
とかいうヤツ。

え、りなのやつ、処女じゃねえのか?
予想をしていなかった状況に
俺は平静をよそおった。


「……へぇ。やっぱお前もヤること
ヤッてんだな…」

わざと煽るように上から目線で言うと
りなの視線が鋭くなった。


「っていうか、コレくれたの
新くんだから」

「は?」


アラタ……
その名前は俺が一番良く知っている。
新は、俺の中学の親友だ。

「……お前、新と付き合ってんの?」

ショック、というわけではない。
アイツには何度か会わせてるし、
別に手を出すなとも言っていない。

だからりなと付き合ってたって
口を出すつもりはない。
ただ、あまりにも意外な名前が
出て来て驚いたのは事実だった。


「……ううん。エッチするだけ」


なんだ、付きあってないのか…




…って、えぇ!?

「……はい?エッチする……?」

聞き流せない言葉に目を細めて
尋ねると、彼女は表情一つ変えずに
コクンと頷いた。

「……マジかよ……つか、何?
ヤリ友ってわけ?」


新は彼氏ってわけじゃないのか?


「よくわかんないけど……新くん、
上手だから。別にヤリ友でもいいよ」

妙に冷めた言い方がりなを大人に見せる。

……いいのかよ

モヤモヤしたような、
イライラしたような感じがして
気持ち悪い。

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