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リンネ

第3章 文学少女と一人の男性

「え?あぁ、はい」
私がそう言うとその男性は優しいにこやかで、かつ爽やかな笑顔で
「俺もその作者の小説すきなんだよね」
と、言ってきた。

珍しい…
私を見ても地味だと思わないだなんて……

「君、よく見たら綺麗だね?」

小説の話しから急に違う話しに変わるので私は変な声をだしてしまった。
「そ…そうですか…?」
「うん。
なんだか清楚な感じだし、綺麗
肌もほどよい白さだし瞳も済んだ黒色…
髪も綺麗だし…
ただ、前髪が長すぎるのがもったいないなぁ…」

ベラベラとよく喋る人だ。そこらへんにいる不良なんじゃないかと思うくらい私を褒め回してくる。
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