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これが私の仕事

第3章 第二夜

久々に夢を見た。

真っ赤に燃える中
私は出口を見つける。
でも周りは火に包まれて…
逃げ道は塞がれている。
怖い。怖い。怖い怖い怖い怖い怖い…
恐怖で動けず、ずっとうずくまっていた。
助けて。助けて。誰か、助けて。
死にたくないよぉ…
それでも、誰も来ない。
火と黒煙に包まれる。
息が苦しい。肌が熱い。
このまま、ここで、死んじゃうのかな……
そう思った瞬間、誰かの腕が私の腕を掴む。
そして、私の体は、外に…
誰が助けてくれたの……顔が見たい…

そこで目が覚めた。
『あんときの夢か…』
結局私は一瞬だけ顔を見たが、そのまま気を失ってしまった。
だから顔はうろ覚えだ。

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