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大通りに到着。
私『お～い渚～』
渚「何??うるさい。」
イラッ…いちいち神経に障る…
私『…記憶持ってきたよ。』
渚「そう…」
やっぱりいちいち冷めた子だなぁ…

私は渚に記憶を入れる。
渚「うっ……」
顔をしかめて耐える。

それにしてもよく記憶壊れなかったな…
あんなに薄く、脆かったのに。

渚が落ち着いた。
私『気分は??』
渚「……少し思い出した。私はバレー部のエースだった。だけど、勝手な噂を流されていじめを受けてた。いつか見返してやろうって思ってたけど、それも叶わなかった…」
私『なるほど。でも貴女は親友の彼氏を取ってないのでしょ??』
渚「そう思うの??私の友達だった人は皆、私が彼女の彼氏を寝取ったって言ってるよ??」
私『えぇ。取ってないって思うわ。』
渚「なぜ??」
私『なぜなら記憶は思い出も心も入っているから。感じ取れるのよ。』
渚「ふ～ん。私の周りに信じてくれる人は居なかった。」
私『そのようね。他に思い出した事は??』
渚「バレーボールを打つ感覚。あの熱気。シューズの音。とか」
………そっちか…
私『そう言ったのでは無く、他に記憶は蘇った??って事。』
渚「でも、今のも記憶って言えば記憶でしょ。ただ死に神さんが望んでいた答えと違っただけ。」