禁断の兄妹
第2章 入学式
「まぢかぁ……」
「やっぱりね……」
予想通り、私達は違うクラスだった。
私が2組 士夜流にぃが3組
「よう、エロ兄妹!」
「ちょっと!矢崎くんっ!」
矢崎葵(やざき まもる)。
私と士夜流にぃが放送室でエッチしていたのを発見した張本人
「その呼び方やめてよ!」
「だって本当の事だろ?」
「そ、そうだけど………」
「まぁよろしくな!」
「…ぅ、うん……」
なんか話が飛びすぎて……
「衣鶴ちゃん!」
「はい?」
「久しぶり!覚えてる?」
「えぇ…っと…?」
見知らぬ人なんですが…
誰かが私の事を呼んだ。
「紅留だよ!
毎河紅留(まいかわ くる)だよ!」
「く、紅留ちゃん!?」
毎河紅留ちゃん
私達が五年生の時に転校してしまった、私の親友的存在だった子だ。
「ど、どうしてここに…!?」
「また、戻って来たの!」
「…嘘……。
また、一緒に遊べるの…?」
「うん!…でも、クラスは違うけど…」
「ぇ…そうなの…?」
「私は3組。
衣鶴ちゃんは2組でしょ?」
「うん…。なんか残念……」
でも、また紅留ちゃんと一緒に遊べるなんて夢みたい!!
士夜流にぃは紅留ちゃんの事、覚えてるかな?