テキストサイズ

しあわせ。

第2章 こくはく。




「月曜日、俺んち来ない?」

私は、何もないところで転びそうになった。


――きた。


そう思った。
私がひた隠しにしていたことがバレるのだろうか。
そのとき、彼はどうするだろうか。
汚い目で、私を見るかな。哀れむのかな。


「…ほたる?」

心配そうに顔を覗きこむ。
あと何回、こんな風にできるのだろう。


「なんでもないよー。」
「じゃあ、月曜日ね」

これから、またバイトだ…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ