Lonely
第6章 明かされる過去
“いや、神崎と一緒だ”
「和稀先輩?」
「あぁ。」
「守内さん、公園行かない?」
「は?」
「ここだと、補導されるかもしれないし。」
「いや、お前、学校は…」
「今日は休む。
ね、公園行こう!!」
私の答えなど聞かずに手を引っ張り出した。
数分走っただろうか
最近は身体も動かしていなかったので、
少し走っただけでも息がすぐあがってしまう
「はぁ…はぁっ、」
「はぁ…疲れたー!!」
「お前がっ…走ったんだろうっ…!」
「俺も、最近は走ってなかったんだよねー」
「の、割には…息があがってないようだが?…はぁっ…」
「まぁ、一応男だし!」
「…関係あるのか?」
「…あるんじゃない?
てか、守内さん体力無さ過ぎ!!」
「…うるさい」
「さっき、転けそうになってなかった?」
「…眩暈がしただけだ」
「えー、本当かなぁ」
あはは
と笑いながら神崎はブランコに乗った。