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最後の星

第2章 思い出

私はあの日みた星を思い出す。
もういないはずなのに。



あの日私は余命宣告をうけた。

「彼女の命は半年で精一杯です。」

そんなことを言われ、
わたしは最後キャンプに行きたいと言った。

最後の旅行。
なんか不思議だった。
生きてるのに時間がきまってるなんて。
生きてる感じがしなかった。

キャンプ場でチェリーと遊んだ。
あたしはガンになっている。
そこまでうまく運動できないけどチェリーと遊んだ。

チェリーはうれしそうにテニスボールをくわえてきた。

よしよしいいこだ。
チェリーはまたボールをとりにいく。

こんな時間が幸せだった。

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