
私の秘密
第5章 転校生
「は……?」
悠哉は呆れたように言った。
うぅ…
「ホントに彼奴が円成寺彩希ですか?」
「うむ。そうだぞ」
悠哉が少しずつ近づいてきた。
「お前 ホントに円成寺彩希?」
「うん…そうだよ…悠哉」
「ふーん…」
え……?
もしかしてあたしがこんな地味だから相手にしてもらえない?
悠哉…ずっと会いたかったんだよ?
その気持ちが分かる?
あの頃に戻りたい…
「じゃあ見嶋は円成寺の隣な」
そう言って授業が始まった。
「おい 円成寺!!この問題を解いてみろ」
うそ…さされた…
分かんないよ!!
「……コソ…コソ」
「え……?」
