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きのう抱いたきみを僕はまだ知らない。

第2章 セミの音の色

「わたし、色弱なの。
緑と青の区別がつかないから」

「なんで昨日の夜、
あなたについていったかわかる?
色弱だったから。あなた、
青い服着てたじゃない。

だから、
緑と区別つかなかったの」

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