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過去日記

第13章 2012年3月


若菜には今の俺の姿が見えていたんだな。


俺はいつまでたっても自分のことしか考えれれないクソガキ。


一番苦しんできたのは、本当は奈緒の方だったのかもしれない。


親友から託された、永遠の別れを恋人に伝える役目。


いつかやってくるだろう、そう遠くない「その日」に怯えながら過ごす毎日。


それがどれほどの苦しみだったか…。


後で知ったけど、奈緒は俺と同じ高校を受験していた。

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