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童話 クロニクル

第5章 地道に消してこう

「その時はその時だっ!戦いなさいっ(`ω´)眠り姫たちが・・」


『私達が死んだら確実に舞は死ぬよ?』

眠り姫が微かに振り返った

「眠り姫…心配してくれてるの…かな?」



『男いないと私達キツいしさ?』

シンデレラの苦笑が振り返らなくても分かる。

話を逸らしてくれてる。
こういう時に、ありがとうって言えない


「あっ!!なんかいた!」

思わず叫ぶと、木の影に隠れていた人物は姿を少しだけ現した。


『あれっ…あれって?』

シンデレラは私の目線に合わすように、肩にもたれ掛かってくる。

『久しぶりじゃない…魔女さん』

キッ
と眠り姫の瞳に恨みがこもる


『ヒィィ…!!許しておくれ、眠り姫…』

完全に姿を現した魔女は真っ黒な姿でまさに魔女という格好だ

その時、魔女は座り込み伏せて謝り始めた


「誰?魔女・・とか…あるの?」

『私を殺そうとした魔女っ…』

眠り姫を…
あぁ、毒リンゴの…魔女…

憎い…そう言いたそうな眠り姫の唇は震えていた

『すまなかった…すまなかった…』

土下座の状態で謝り続ける魔女は可哀想に思えた

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