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お告げ~INシンガポール~

第20章 波の音、水の音、人の声

…どうする。
麻央は焦った。
とりあえず大広場へ向かう。
しかし、結構な距離がある。

急ごう。
麻央は走った。
自分の足じゃないみたいな足で走った。

さっきまで座っていたため、自由に動いてくれない。

時計が目に入った。

時刻は8時45分。
結構時間を使った。

今日はまだ3時間とちょっとあるが、水族館は九時には閉まってしまう。


麻央は焦りだけが募っていた。

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