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お告げ~INシンガポール~

第21章 ふざけないで!

「…梨絵さん。」

「誰!?」
その不気味な声は、突然だった。

「…あなたは、他のブロックに勝ちました。ひとりBブロックに移動させれます。
しかし、ゲームには負けました。ひとりではこの方達を助けることなど出来ません。」
冷たく言い放つ声は、梨絵の怒りに火をつけた。

「ゲームに負けた…か。
笑わせないで!」


梨絵は、携帯を足元に置くと、水槽に飛び込んだ。
真衣のもとに行くと、まず手の紐をほどいた。
ここまでは順調である。

問題は足。

梨絵は片足で水中の真衣の足を探すと、それに沿って自分の足を動かしていく。

「ちょっ…くすぐったい。」
「我慢して。」

紐で結ばれている場所を見つけると、大きく息を吸い、そこをめがけて潜った。

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