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Uターンズ

第4章 近距離

「一応、私が代表者になってますけど、誰でもいいんですよ」

茂は葉子の向かいの、空いている椅子にすわった。


「今週末ハイキング行こうと思います…良かったら一緒に行きませんか?なんて、思いついた人が気軽にみんなを誘って… 行ける人が一緒に行く♪」

車だからと、茂はコップに烏龍茶を注いで一気に飲み干した。


「そんな、気楽な会で♪」

「いいですね」

伊藤夏子が声を上げた。夏子は3年生と1年生の息子を連れて初参加だ。

「ウチみたいに、パパが休日ゴロゴロしてどこにも行こうとしない家は助かります……」

「男の子は、体力もて余すでしょ……おいおい千穂、入れすぎ!」

膝に乗せた3歳の次女にジャガイモを食べさせているのは、妻・2年生の長女と共に立ち上げ当初から参加している、守本恭介だ。

隣で妻の直子が、エビの殻を剥いている。

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