Uターンズ
第5章 真実
「あ……そうなんだ」
茂は気遣うような視線を葉子に向けたが、葉子は前を向いたまま黙っていた。
「ママ……トイレ行きたい」
薫はお腹を抑えていた。どうやら大きいほうらしい。
「茜のおばあちゃん家でトイレ入るといいよ、もう少しだから」
「ウン」
やがて車は、こんもりと丸みのある生け垣に囲まれた、平屋建ての家の前で停まった。
「茜、薫くん連れてってあげて」
「はぁい」
「あの、私…ご挨拶しないと」
「大丈夫!…バアチャン、あまり人に会いたがらなくて……子どもは好きなんだけどね~」
「そうなんですか」
茜と薫が降り、車は大人だけになった。
「……ホントはね」葉子は切り出した。
「モト夫……生きてるんです」
茂は気遣うような視線を葉子に向けたが、葉子は前を向いたまま黙っていた。
「ママ……トイレ行きたい」
薫はお腹を抑えていた。どうやら大きいほうらしい。
「茜のおばあちゃん家でトイレ入るといいよ、もう少しだから」
「ウン」
やがて車は、こんもりと丸みのある生け垣に囲まれた、平屋建ての家の前で停まった。
「茜、薫くん連れてってあげて」
「はぁい」
「あの、私…ご挨拶しないと」
「大丈夫!…バアチャン、あまり人に会いたがらなくて……子どもは好きなんだけどね~」
「そうなんですか」
茜と薫が降り、車は大人だけになった。
「……ホントはね」葉子は切り出した。
「モト夫……生きてるんです」